【コラム】遂に発売!『市川の記憶アーカイブ 日常記憶地図 市川編 vol.1 国分、菅野、本八幡、南大野、行徳』

2026年7月11日にシャポー市川「むすぶば」で、総武線・中央線沿線を中心とした出版社や書店が本やZINEを販売する「市川ブックフェスティバル」が開催されました。市川の名を冠した当ブックフェスティバルは、今回が5回目。地域イベントとして、すっかり定着しましたね。
と書いたものの(そして、これまでに何度も開催されていることを承知しながらも)、未だに行ったことがないのでした。今回も行こうとしたのですが、どうしても都合がつかず、「あきらめという名の傘」【注1】をさすことになってしまったのです。
そんなわけで、うかがうことがかなわなかった今回の市川ブックフェスティバルなのですが、出店していた「平井の本棚」【注2】さんのブースで、
『市川の記憶アーカイブ 日常記憶地図 市川編 vol.1 国分、菅野、本八幡、南大野、行徳』
という冊子が販売されたことは事前に察知していました。もしかしたら、この記事を読んでいる人の中には、ブックフェスでこの冊子を購入した人がいるかもしれませんね。
日常記憶地図ですが、私はこんな風に理解しています。
語り手が、
聞き手の質問に答えながら、
過去に生活していた土地の、
当時の地図を前に、
日常の生活、行動を語り、
通った場所や移動経路、行動範囲を地図に書き込んでいく
――こうしてできあがった地図。
あくまでも私の理解ですが、大きく外れてはいない気がします【注3】。
実は、『市川の記憶アーカイブ 日常記憶地図 市川編 vol.1 国分、菅野、本八幡、南大野、行徳』に収められている、「南大野」の日常記憶地図と、それに添えられた語りは、私(鈴木雄高)によるものなのです(私の語りの文章化は、サトウアヤコ氏によって成されています)。
ぜひ、この冊子を手に取って、昭和末期から平成初期にかけて、ひとりの少年が南大野エリアで過ごした痕跡が刻まれた地図を眺め、サトウアヤコ氏によって整えられた語りを読んでみてください。そして、感想を聞かせて下さい。
私も早く冊子を手にして、国分、菅野、本八幡、行徳の地図を見ながら、語りを読みたいです。
市川市内の他の地域についても、日常記憶地図が作られ、アーカイブされていくとよいですね。冊子名に「市川編 vol.1」とあるので、vol.2以降の制作、販売の可能性は高いと思います。活動を継続することは簡単ではないかもしれませんが、文化的な価値も高いと思いますので、ぜひ、vol.2、vol.3と続けてほしいです。期待しています。
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〈注〉
1.「あきらめという名の傘」は、米米CLUB「浪漫飛行」(作詞作曲:米米CLUB)における有名な一節です。
2.「平井の本棚」は、平井駅前に店舗を構える古書店です。現在は店舗での販売は休止中で、イベントへの出店などをしておられるようです。かつて何度か店舗に赴き、本を購入したものです。お店に行ったことがなくても、総武線の車窓から「平井の本棚」の看板を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
3.2024年9月下旬に、市川駅の近くの一室で開催されたワークショップに参加し、南大野の日常記憶地図の作成に協力したのでした。今、本稿を書きながら、日常記憶地図の作成手順が上に書いたものとは異なっているような気がしてきました。
日常記憶地図とは、
語り手が、
過去に生活していた土地の、
当時の地図を前に、
通った場所や移動経路、行動範囲を地図に書き込む。
その後、聞き手の質問に答えながら、
日常の生活、行動を語り、
地図に加筆していく。
――こうしてできあがった地図。
こちらの方が正確かもしれません。

