【おしらせ】アップサイクルの事例紹介と消費者の受容性、リアル店舗とECで販売する際のメリット・デメリットを解説しました

本日、注目が集まるアップサイクルの事例を紹介するコラムが、ecActionで公開されました。
注目される「アップサイクル」の多彩な事例――廃棄から価値を生む創造が消費を変える(2026.05.02)
冒頭の画像は、このコラムでも紹介している「ゆずりばいちかわ」さんのアップサイクル製品です(画像出所:ゆずりばいちかわ公式サイト)。
本来なら捨てられていたものに、新しい価値を与えて別の製品や用途へ生まれ変わらせるアップサイクル。
数年前までは、ユニークな取り組みとして紹介されることが多かった印象もありますが、現在、その位置づけは大きく変わっています。
『環境白書』(環境省)でも、「つくって、使って、捨てる」線形経済から循環経済への転換や、ライフサイクル全体での資源循環が重要なテーマとして打ち出されています。アップサイクルは、そうした大きな流れの中で、暮らしに近いところから循環経済を実感させる存在になってきました。
出所:鈴木雄高「注目される『アップサイクル』の多彩な事例――廃棄から価値を生む創造が消費を変える」ecAction(2026.05.02)
この記事では、たくさんのアップサイクル事例を紹介しています。
食品・飲料系のアップサイクル
- セブン‐イレブンの「お店で作るスムージー」
- オイシックスの「Upcycle by Oisix」
飲料残渣のアップサイクル
- アサヒユウアスの「Coffeeloop」や「グラノーラ」
- KAFFEE FORM(カフェフォルム)の「ウィドゥーサーカップ、カップ&ソーサー」
ファッション・テキスタイル系のアップサイクル
- BEAMSの「Re BEAMS」
- オンワードホールディングスの「アップサイクル・アクション」
- のん(能年玲奈)さんのアップサイクルブランド「OUI OU(ウィ・ユー)」
工業製品系のアップサイクル
- トヨタ自動車の「TOYOTA UPCYCLE」
- 東京メトロの「東京メトロアップサイクルプロジェクト」
- 島村楽器の「楽器アップサイクルプロジェクト」
- ゆずりばいちかわ(市川市の学生服リユースショップ)のランドセルのアップサイクル
化粧品・化学素材系のアップサイクル
- コーセー・雪肌精の「SAVE the BLUE Upcycle Project」
- Celvoke(セルヴォーク)の農作物や米糠、発酵物のアップサイクル
様々な事例を紹介した上で、消費者の受容性(受け入れる態度、意向など)を確認し、リアル店舗とECで販売する際のメリット・デメリットをいくつか挙げています。
- リアル店舗のメリット:商品の質感やストーリーを直接伝えられること
- リアル店舗のデメリット:在庫管理の難しさや物流コストの高さ
- ECのメリット:D2Cのように製品の誕生ストーリーを詳細に語ることができること
- ECサイトのデメリット:触感や質感が伝わりにくいこと、偽物懸念が生じやすいこと
最近では、「水平リサイクル」の取り組みが報じられることが増えているように感じます。これも環境負荷を減らす意味合いなどにおいて、非常に重要なことです。一方で、「アップサイクル」も重要です。こちらは、まだ認知が十分ではないと思うので、私としては記事を通じて事例を紹介したり、企業向け勉強会のような場で話すなどして、微力ながら、その広がりに貢献したいと考えています。
アップサイクル製品には、独自の創造性が宿っています。モノによっては、個別性が強く、世界に一つしか存在しません。
今回執筆した記事では取り上げませんでしたが、市川市には、「アップサイクルワークス」という、三浦栄治さんが手掛けるという屋号・ブランドもあり、その動向をウォッチしています。
▼アップサイクルワークス公式インスタグラム
https://www.instagram.com/up_cycle_works/
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参考までに、水平リサイクルについてメティ(METI。経済産業省のこと)の解説を紹介します。
水平リサイクルとは、回収した製品や素材を、同等程度の製品や素材の原料としてリサイクルし再製品化することです。代表的な例として、ペットボトルが挙げられます。使用済みペットボトルを回収し、リサイクル技術によりPET樹脂を再製造し、そのPET樹脂を使って新しいPETボトルを製造します。このように、ペットボトルを資源として何度も循環することができ、新規化石由来原料の使用量削減とCO2排出量の削減に寄与することが可能となります。
出所:経済産業省 METI Journal ONLINE 「知っておきたい経済用語 水平リサイクルってなに?」2026年1月30日(2026年5月2日閲覧)
まさに循環経済、サーキュラーエコノミーを体現していますね。
一般的に、リサイクルを行うと、モノの価値が低下するため、ダウンサイクルになります。これに対し、水平リサイクルは同じものをつくります。
アップサイクルは、さらに、元のモノ以上に価値を高めます。簡単にできることではないですよね。創意工夫が必要です。それゆえ、アップサイクル製品を販売する際には、製品の誕生に至るまでのストーリーや作り手の想いを、潜在顧客に対して、丁寧に伝えるべきなのです。
というわけで、アップサイクルの多彩な事例紹介をした記事を、チェックしてみてください。
注目される「アップサイクル」の多彩な事例――廃棄から価値を生む創造が消費を変える(2026.05.02)
ecActionに執筆してきた記事の一覧はこちらでご覧いただけます。
また、市川マーケティング研究所の鈴木雄高が、様々な媒体に出演したり寄稿したり色々と発信をしていることについては、以下のページで紹介しています。大体、週に1回程度の頻度で何らかの情報を追加しているので、時々覗いていただけると嬉しく思います。

