【コラム】市川市の人口ピラミッドを見てみる(多いのは高齢者?若者?それとも中年?)

「市川マーケティング研究所」として、情報発信にも注力したいと思いながら、なかなかそれができていないのですが、今日は当サイトとしては珍しく、当研究所の本拠地である「市川市」の人口に関するコラムを綴ろうと思います。
今日は、年齢別人口を男女別に表す、いわゆる「人口ピラミッド」(とは言いますが、その形状はピラミッドとは全く違いますね)を眺めてみます。冒頭の画像は、2025年2月28日時点の住民基本台帳データに基づく市川市の人口ピラミッドです。
左側が男性、右側が女性で、棒グラフの長さは人口を表しています。縦軸は、下が0歳で、上に行くにつれて年齢が高くなり、一番上が100歳以上です。
改めて掲載しておきますね。

市川市の公式ウェブサイトに掲載されている住民基本台帳データを用いて作成したグラフです。
注意点をいくつか挙げておきます。
- 住民基本台帳とは、住民票を世帯ごとにまとめたものです。つまり、この人口データは、市川市に住民票登録がある人数に基づいているというわけです。
- このことからわかる通り、国籍は問いません。外国人の人口も含んでいます。
これらを踏まえた上で、グラフを見てみましょう。
数値(男女別の年齢別人口)を記入していませんが、男女ともに、人口が多い年齢トップ5は、50歳~54歳なのです。男女の人口を合計した総人口でも同様です。
それから、27歳、28歳も、男女とも、そして総人口でも、トップ10入りしています。
27~28歳、49~56歳、この年齢の人口がトップ10です。
49~56歳の人が20代の頃(29年前~21年前)にもうけた子どもが、27歳や28歳、および、その前後(上下)の年齢になっている、という計算になります。かなり大雑把な言い方ですけどね。
グラフを見てわかると思いますが、75歳前後の人口も多いですね。とはいえ、市川市では、20代半ばから60代前半までの各年齢は、いずれも75歳前後の各年齢の人口より多いのです。
今回は掲載しませんが、全国の人口ピラミッドであれば、20代後半よりも70代の方が人口が多いので、市川市は全国と比べると、高齢化が進んでいないとは言えます※1。
さて、ここまで読み進めていただいたわけですが、このコラムのサブタイトルを覚えていますか?次のうち正解はどれでしょうか?
- 市川市は若いまち?それとも・・・
- 多いのは高齢者?若者?それとも中年?
- 逃げていく白い鳩、それとも愛 ※2
正解は、
2.「多いのは高齢者?若者?それとも中年?」
でした。そして、この問いに対する答えは「中年」です。
多い順に、中年、次いで若者、そして高齢者、ということになりますね。


20代から50代にかけての人口の厚さが特徴の自治体、それが市川市だと言えるでしょう。
マーケティングの観点では、市川市で事業を行う場合、高齢者対応が重要さを増すことは間違いないですが、中年対応の重要性が極めて高いということができるでしょう。あまり聞きませんよね。高齢者対応やZ世代対応のマーケティングという言葉に比べて、中年対応マーケティングは。ミドル世代などと呼ぶのかもしれませんが。
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市川市内では、現在、JR市川駅の南にリーフシティ市川という大規模複合シティが建設中です。
ここが完成したら、多くの人が市川市内外から転居してくることでしょう。市外からの転入が多いと仮定すると、市川市の人口増加の可能性があります。その可能性は高いとみて良いでしょう。


ちなみに、ここにはイオンスタイルができる予定です。

この2階建てのイオンスタイルの完成は2025年度※3だそうですが、イオンスタイルといえば、先日公開したコラムとは言えないような短文、
で取り上げたように、ダイエーいちかわコルトンプラザ店が、今年の10月1日に、イオンリテール管轄になることが発表されました。おそらく屋号はイオンスタイルになることでしょう(新浦安のダイエーがイオンスタイルに変わったのと同じように)。
市川市では、1年以内にイオンスタイルが2店舗増えることになる、かもしれませんね。
市川駅の南方で進んでいる開発に加えて、時期はその後になりますが、JR本八幡駅北口でも再開発が進められることになっており、ここにも2棟のマンションが建つ予定です。こちらは、戸数が合計800戸となる計画です※4。
本八幡駅の北口の再開発は、解体工事が2026年度(1年度後)、建築工事が2027年度(2年度後)、竣工・入居が2030年度(5年度後)の予定です。入居が始まる2030年(度)には、上掲の人口ピラミッドでいえば、55~59歳の各年齢人口がトップ5になっているはずですが、市川駅南方のリーフシティ市川と、本八幡駅の北口のマンションに新たに住む人たちの年齢層、年齢分布は、どのようになるのか、ピラミッドの形を変えてしまうほどのインパクトがあるのか、注目したいと思います。
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〈注釈〉
※1:65歳以上の人口の割合を高齢化率と言いますが、市川市の高齢化率は2025年2月末現在、21.5%です。全国では2023年10月1日時点で29.1%でした。データ時点が異なるため、この比較は参考に留めるべきですが、市川市は相対的に人口に占める高齢者の割合が低いことはわかります。
※2:「青い三角定規」という音楽グループのヒット曲「太陽がくれた季節」の歌詞(リリック)における印象的な一節(フレイズ)。
※3:何をもって年度とするのかわかりませんが、仮にイオンリテールの決算期とすれば、2025年3月から2026年2月が2025年度となります。
※4:800戸以上と書きましたが、「市計画審議会資料 議案 第 1 号 本八幡駅北口駅前地区第一種市街地再開発事業について(付議)」(令和6年1月31日 街づくり整備課、街づくり計画課)の「説明資料1」によると、戸数およびその他の要件は次の通りです。
- 住戸数:約870戸
- 階数:(北棟)地下2階 地上21階、(南棟)地下2階 地上44階
- 最高高さ:160m