【おしらせ】有隣堂の店舗・EC・YouTubeにおける取り組みに関する記事が公開されました

市川マーケティング研究所の鈴木雄高は、forUSERS株式会社様が運営するブログ・メディアで記事を執筆しています。
ecAction(イーシーアクション):著者ページ
https://ecact.jp/author/suzuki/
本日、今年(2026年)初となるコラムがecActionで公開されました。
有隣堂の「店舗×EC×YouTube戦略」|縮小市場で勝つ理由(2026.01.20)
ecActionは、その名の通り、ECに関する情報を発信しているメディアなので、今回の記事「有隣堂の『店舗×EC×YouTube戦略』|縮小市場で勝つ理由」でもECに触れてはいるのですが、話題の中心はYouTubeチャンネルです。
有隣堂が運営する公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」(略称「ゆうせか」)は、2020年の開始以来、2026年1月時点で登録者数48万人、総再生回数1.6億回を突破するなど、大きな成功を収めています※1。
「ゆうせか」の特徴を4つ挙げます。
- 「人」にフォーカスした差別化戦略
どこで購入しても同じである「書籍」を扱うからこそ、商品そのものではなく、マニアックなほどに専門知識を持つ「自社スタッフ(人)」を前面に出した番組構成にしています。スタッフの個性を可視化することで、「この人が熱く語る商品を買いたい」「この人から買いたい」「有隣堂で買いたい」というファンを増やすことに成功しています。 - コンテンツ中心主義と「忖度なし」の信頼感
商品の販促は主目的とせず、「面白いコンテンツを届けること」を最優先しています。出演者が本音で語る「忖度ゼロの素直さ」が視聴者の信頼と共感を生み、結果として高い購買意欲へとつながっています。 - 双方向のコミュニケーションとコミュニティ形成
SNSやYouTubeコメント欄で視聴者と交流したり、生配信でファンネーム(ゆーりんちー)※2を一緒に決めるなど、視聴者を巻き込んだコミュニティ作りを重視しています。これにより、単なる視聴者を超えた熱心なファンの獲得を実現しました。 - 実店舗への波及効果と業界への影響
デジタルでの発信は、ライブコマースでの即完売や実店舗の売上増に寄与するだけでなく、スタッフのやりがい向上にも繋がっています。厳しい出版不況の中、創意工夫でファンを増やすことができることを示した書店業界(のような逆風が吹く業界)の成功事例として注目されています。
なお、記事では実店舗での取り組みも取り上げています。同社は、首都圏を中心に40店舗ほどの書店を展開しているのですが、立地特性に応じて地域色の色濃いイベントやプロモーションを積極的に行っています。冒頭の写真は、有隣堂ニッケコルトンプラザ店で、まさに今、開催中の「ごたまぜアート展」の作品展示の様子です(記事でも触れています)。
参考:ごたまぜアート展 Instagram https://www.instagram.com/gotamazeart/
今回の記事では、縮小する業界の中で、全体と歩調を合わせて沈みゆくのではなく、浮き上がるためには、自社の個性を強く打ち出して顧客に伝えることが重要である――その点をお伝えしたいと考えました。
記事の終盤では、企業が顧客にとって特別な存在となるために検討すべきことを、「人となり」ならぬ「企業となり」という造語を用いて説明しています。ぜひアクセスしてみてください。
有隣堂の「店舗×EC×YouTube戦略」|縮小市場で勝つ理由(2026.01.20)
https://ecact.jp/yurindo-ec/
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〈備考〉
※1:有隣堂公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」より(閲覧日:2026年1月19日)。
※2:生配信中にファンネームが「ゆーりんちー」に決まる過程は、
- 配信開始から58分35秒のところで、1つ目の案「ユーリンダー」("有隣堂er"の意味)が出され、
- 続いて、2つ目の案「Yちゃん」(有隣堂の"Y"、YouTubeの"Y")が出た後、
- 59分10秒のところで、出演者であり、立ち上げ当初からコンテンツ企画・出演に携わっている渡邉郁氏が、視聴者がチャット欄に書き込んだ案「ゆーりんちー」を読み上げ、
- 59分27秒には、ブッコローがこの愛称に決めた
というもので、58分35秒から59分27秒まで、わずか、0分52秒というスピードでした。

