【おしらせ】ヨドバシカメラのEC(ヨドバシ・ドット・コム)に関する記事が公開されました

市川マーケティング研究所の鈴木雄高は、forUSERS株式会社様が運営するブログ・メディアで記事を執筆しています。

ecAction(イーシーアクション):著者ページ
https://ecact.jp/author/suzuki/

本日、ヨドバシカメラのECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」について、その先駆性や徹底した自前主義、店頭との連動などについて解説したコラムがecActionで公開されました。

ネットと店舗を統合するヨドバシカメラのEC戦略ーー競争力の源泉(2026.02.11)

ネットと店舗を統合するヨドバシカメラのEC戦略ーー競争力の源泉 | ecAction(イーシーアクション)

成熟する家電量販店業界で、ヨドバシカメラが安定成長を続ける理由を分析。ヨドバシ・ドット・コムの高いEC比率と、品ぞろえ・自社配送・自前主義の強みを解説します。

記事のリード文を引用します。

家電量販店業界は成熟市場にあり、人口減少や買い替え需要の鈍化、価格競争の激化など、各企業は成長を描きにくい環境が続いています。

このような状況の中、主要企業のひとつであるヨドバシカメラに目を向けると、事業の多角化や大きな再編が前面に出ているわけではないものの、業績は比較的安定して推移しています。

その背景のひとつとして挙げられるのが、同社のEC事業である「ヨドバシ・ドット・コム」の存在です。

店舗小売業においては、ECは実店舗を補完する販売チャネルと位置づけられることが多いのですが、ヨドバシ・ドット・コムは大きな売上規模を持ち、同社にとって欠かせない、収益を支える柱となっています。

本稿では、業績データと具体的な取り組みを手がかりに、ヨドバシ・ドット・コムがどのようにして競争力を築いてきたのかを整理していきます。

鈴木雄高「ネットと店舗を統合するヨドバシカメラのEC戦略ーー競争力の源泉」(ecAction,2026年2月11日公開)

この記事を執筆する前から、ヨドバシカメラのECサイト「ヨドバシ・ドット・コム」が、首都圏などでサービスを展開している「ヨドバシエクストリームサービス便」によるスピーディな配達、送料無料、ポイント還元率10%などで利用者の高い支持を得ていることは知っていましたが、執筆をするにあたって改めて同社の取り組みの歴史を振り返ってみて、1998年のECサイト開設当時から、本気モードだったことを知りました(下の画像は開設当時のヨドバシカメラのECサイト「PERSONAL STORE」)。

画像出所:WaybackMachine

ヨドバシカメラは知名度が高い企業ですが、非上場であり、24店舗しかない(思ったより少ないと思われるかもしれませんね)こともあって、多くの人にとって、知っているようで意外と知らない、そんな存在なのではないかと思います。

同社は、年間売上高は8,000億円、経常利益率は8%超、売上高に占めるEC比率は30%に迫る高水準という、規格外の存在です。是非、記事を読んでみてください。

ところで、元々、私はスーパーマーケットなどの売場における消費者の購買行動について研究していたのです(現在も研究しており、定期的に研究成果を報告しています)が、多くの小売店舗では、競合企業による価格や陳列方法の調査を封じるため、売場撮影が禁止されている中、ヨドバシカメラの店頭で写真撮影が解禁されたとき、「随分先進的な考え方をする企業だ」と思ったことを覚えています。

ちなみに、ダイソーも店頭での撮影を許可しており、ヨドバシカメラ同様、SNSなどで売場写真をシェアすることを歓迎しています。

2025年12月、ダイソー ミレニティ中山店で筆者が撮影。

攻めるダイソーの複数ブランド展開・EC戦略・顧客との共創 | ecAction(イーシーアクション)

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下の写真は2019年に秋葉原駅前のヨドバシカメラで撮影したものです。

2019年6月23日、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで筆者が撮影。

これは、ゆでたまご氏の漫画『キン肉マン』(の登場人物である、キン肉マンと運命の王子たち)のフィギュアの写真がプリントされたエレベーターのドアを撮影したものです。

2019年6月23日、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで筆者が撮影。手前がキン肉マンで、後ろの5人が運命の王子(左から、スーパーフェニックス、ビッグボディ、ゼブラ、ソルジャー、マリポーサ)。

売場での写真撮影を許可することについて、記事ではこのように書いています。

個人が撮影した写真がタイムライン上を飛び交う時代において、撮影を禁止している小売企業の店内風景はSNS上にほとんど現れません。これに対し、ヨドバシカメラやダイソーのように撮影を許可している企業は、顧客の自発的な発信を通じて売場の魅力が拡散される仕組みになっていると言えます。

これは、売場を情報発信の起点として機能させる発想でもあり、オンラインとオフラインの壁をなくそうとする同社の思想とも整合しています。

鈴木雄高「ネットと店舗を統合するヨドバシカメラのEC戦略ーー競争力の源泉」(ecAction,2026年2月11日公開)

先ほど、ヨドバシカメラの売上に占めるEC比率は30%近いと書きましたが、ヤマダホールディングスやビックカメラ(単体)が10%強であることを踏まえると、その高さが群を抜いていることがわかります。

このご時世、送料無料で届けてくれることには凄みすら感じます。

同社は自社のドライバーが配達しているのですが、配送ルートの最適化アルゴリズムをつくるためにエンジニアがドライバーの運転するトラックに同乗するということまでしており、そうした地道な作りこみと試行錯誤の連続の上に、超高品質のサービスが成立しているのだと思います。

ヨドバシ・ドット・コムで110円の消しゴムを注文する場面。
配達料が無料、ポイント還元率が10%(11ポイント)であることがわかります。

色々と書きましたが、ヨドバシカメラの取り組みについて、詳しくは、ecActionで公開された「ネットと店舗を統合するヨドバシカメラのEC戦略ーー競争力の源泉」を読んでみてください。


(編集後記)
2月の今、インフルエンザが流行っています。市川市内の学校では学級閉鎖になるクラスが目立っているようです。手洗い、うがい、加湿、換気などで、徹底的に予防したいですね。
皆様も、どうぞご自愛ください。