【コラム】自社が戦う領域の再検討──「周辺領域」の探索と「掛け算」による価値創造

市川マーケティング研究所が、以前ご支援したパーソナルジムのプロジェクトでは、ご依頼者の社内で、マーケティング戦略と具体的な戦術を立案できるように、ご要望をヒアリングしながら、戦略および戦術を策定するためのフレームワークをアレンジしました。その中では、事業領域をゼロベースで捉え直し、独自の価値を最大化できるポジションも模索しました。

このプロジェクトで行ったことのうち、特に重要だと考えているポイントを3点あげると、以下のようになります。

  1. 多角的な分析による「市場の隙間」の特定
    • フィットネス業界の主要プレーヤーの戦略・戦術を精査し、競合が狙う市場を明確化しました。
    • あわせて、隣接領域である「ヘルステック」の最新動向を調査し、整理しました。
    • 業界の枠を超えた視点を持つことで、既存のジム経営にはない切り口を探りました。
  2. 「掛け算」によるビジネスモデルの差別化
    • 特に注力したのは、ジム単体で完結しない外部連携の検討でした。
    • デジタル機器の活用やヘルステック企業との提携により、データを活用した「パーソナライズされた健康体験」という付加価値をどう提供するかを探りました。
  3. ライフスタイルへの深い洞察
    • 単なる店舗運営の枠を超え、「独自の商圏・立地戦略」についても議論を重ねました。
    • これは、ターゲットのライフスタイルに深く入り込むための検討です。
      • 具体的には、生活動線上のわずかな隙間や日常のルーティンの中に、いかに自然にサービスを溶け込ませるか――という視点から、既存の立地セオリーに縛られない配置を検討したものです。

激戦の業界において代替不可能な価値を生み出すには、業界分析と競合ベンチマークに加え、国内外の周辺領域をデスクリサーチし、それらを統合して、模倣が困難なビジネスモデルを設計することが不可欠です。

競争が激化する中、主要プレーヤーの動向に目を奪われがちですが、追従するだけでは差別化は困難です。当研究所は、外部リソースの活用や、他社が参入しづらい特殊な領域での需要獲得など、既にある強みを活かすための創意工夫こそが、厳しい経営環境を生き抜く鍵になると考えています。

自社の強みをどう再定義すべきかお悩みの際や、デスクリサーチをしたいものの人手が足りず困っている方は、ぜひ市川マーケティング研究所にご相談ください。

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最終更新日:2026年1月21日 「市川マーケティング研究所」は、フリーランスのマーケター・リサーチャー・アナリスト・ライターである鈴木雄高が掲げる屋号で、次の3つ4つ…